「FXのような売りからも買いからも入ることの出来るレバレッジのかけられる証拠金取引の場合は、固定比率トレーディングはどう考えるべきでしょうか?」
という部分から始めたいと思います。
固定比率トレーディングとは何かについては前回の記事をご覧下さい。
ここでは、FXでの固定比率トレーディングを以下のように考えることにします。
- 1ロットのトレードで発生する可能性のある最大損失額の絶対値を1単位と考えます。
- その最大損失が発生したとき、投資した額がすべて失われたものと考えます。すなわち、1ロットのトレードは、1ロットのトレードで発生する可能性のある最大損失額を投資していると考えるわけです。なので、例えば、トレードにより最大損失の絶対値に等しい利益が発生したときには、投資した額が2倍になって回収できたと考えます。
- このように考えて、トレードで生じる可能性のある最大損失額、すなわち、トレードするロット数*1ロットでの最大可能損失額の絶対値が、現在の証拠金(=資産)額の何倍になっているかでポジションの大きさを計ることにし、そのポジションの大きさをfで表すことにします。すなわち、現在の証拠金がトレードで生じる可能性のある最大損失額の4倍であるならばf=1/4=0.25になります。
このようなfを考えたとき、fが大きいほど大きなレバレッジをかけてトレードしていることになります。
以前、以下のことを述べました。
多くの人が、レバレッジを大きくすれば、リスクは大きくなるかもしれないが、その分(平均的な)利益も大きくなると何となく考えています。
しかしながら、このことは実は誤解であると言いました。
これは固定比率トレーディングの言葉で言えば、
多くの人が、「fを大きくすれば、リスクは大きくなるかもしれないが、その分(平均的な)利益も大きくなる」と何となく考えています。
という表現になります。
これが正しいのかどうか次回から見ていくことにします。
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