2014年4月18日金曜日

書籍『天才数学者はこう賭ける』

リスクとリターンは比例する
これが投資の一般常識です。
その常識に疑問を投げかけ、実は間違いではないか?というのが、この本のメインテーマです。

例えばゾウガメの甲羅のようなグラフを思い描いてみましょう。
ある地点まではリスクの上昇に伴いリターンも上昇しますが、一定以上のリスクを超えると、リターンのカーブが右肩下がりになります。
そしてリスクを摂り過ぎると破綻します。
これを数学的に表現したものが、ケリーさんが考案した「ケリー基準」です。
そのケリー基準を縦軸に、クオンツ系ヘッジファンドの先駆者、エド・ソープや情報理論を構築したシャノンが投資の物語を展開します。

システムトレードで最も難しいのは、何でしょうか?
私はレバレッジだと思います。
このレバレッジのかけ方をうまくやって儲けた人たち、途中までうまくいったけど破綻した人たちの実例が数多く出てきます。

リスクとリターンが比例すると思っている方に読んでみて欲しい一冊です。


【目次】
1 エントロピー
2 ブラックジャック
3 裁定取引(アービトラージ)
4 サンクトペテルブルグの賭け
5 RICO法
6 破裂
7 シグナルとノイズ

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