2013年7月11日木曜日

FXTF MT4 が始めての方向け、EAをチャートに適用して自動運用を開始する方法

自作EAや購入したEAを自動運用するためには、予め幾つかの設定を行っておくと便利です。設定にはMT4インストール後に一度だけしか設定が必要ないものと、EAをチャート適用時に毎回繰り返す設定の2つがあります。一度だけしか必要ない設定は、一度設定しておくと、次回以降もその設定が適用されるので、何度も行う必要がありません。以下の手順1から3までが、MT4をインストール後に一度だけ必要な設定です。手順4から6までがEAのチャート適用時に毎回必要な設定です。
1. メインメニューの「ツール」→「オプション」をクリックしてください。

2. 「オプション」ウィンドウが開きます。「エキスパートアドバイザー」タブで以下の設定を行います。複数のチェック項目がありますが、最低限チェックを入れる必要がある設定は、以下の設定のみです。

「エキスパートアドバイザーを有効にする」並びにその子設定「口座の切り替えの際に…」と「プロファイルが変更された際に…」にチェックを入れてください。
「自動売買を許可する」にチェックを入れてください。

補足説明
  • エキスパートアドバイザーを有効にする: チャートにEA挿入時に、EAが自動的に有効になります。
  • 口座の切り替えの際に、エキスパートを無効にする: EAが有効になっている時、口座を切り替える作業を行った場合、エキスパートは無効になります。
  • プロファイルが変更された際に、エキスパートを無効にする: メインメニューの「ファイル」→「チャートの組表示」からEAが入っているチャートが呼び出された場合、EAは無効の状態でチャートが開きます。
  • 自動売買を許可する: EAが有効な状態だけでは自動売買を行うことはできません。この設定にチェックを入れることで自動売買が有効になります。
  • マニュアルで確認する: チェックを入れると、自動売買で発注時、注文の確認画面が表示されます。
  • DLLの使用を許可する、外部エキスパートの使用を許可する: EAが外部DLLや外部EAを使用している場合、チェックを入れる必要があります。通常殆どのEAは使用していませんが、不明な場合にはEAの開発元に問い合わせてください。

3. 「OK」をクリックして、変更を保存してください。

4. ナビゲータの「エキスパートアドバイザー」から任意のEAを選択後、右クリックして、コンテクストメニューから「チャートに表示」を選択してください。

5. 「全般」設定ウィンドウが開きます。殆どの設定は「オプション」設定と同じです。オプション設定を引き継いでいるので、全般設定で変更の必要はありません。そのまま「OK」をクリックしてください。

6. チャート右上のスマイルマークがニコニコの状態になっていることを確認してください。
またはツールバー上の「エキスパートアドバイザー」ボタンが緑の状態になっていることを確認してください。

以上でEAの自動売買設定は完了です。もし、チャート上のスマイルマークがニコニコの状態でなかったり、ツールバー上の「エキスパートアドバイザー」ボタンが緑でない場合には、EAが無効であることを意味しています。EAを手動で有効にするためには、ツールバー上の「エキスパートアドバイザー」ボタンをクリックして、緑色の状態にしてください。

2013年5月16日木曜日

FXTF MT4 が始めての方向け、EAの「最適化」方法

最適化は、EAが持っているパラメータの値を任意の範囲の中で指定して、それぞれのパラメータで検証を行い、一番パフォーマンスがよいと考えられるパラメータを探す作業です。例えば、移動平均は一般的に5期間、20期間、40期間、50期間などの期間設定を利用することが多いと思いますが、もしかするとその市場には6期間、21期間、41期間、51期間などの期間設定が適しているかもしれません。期間設定を手動で変更して検証することも可能ですが、FTFX MT4の最適化機能を使えば、自動で最適な設定期間を探し出すことができます。
FTFX MT4に最初から入っている「Moving Average」EAを例にご説明します。最適化の手順は次の4ステップになります。
最適化は、EAが持っているパラメータの値を任意の範囲の中で指定して、それぞれのパラメータで検証を行い、一番パフォーマンスがよいと考えられるパラメータを探す作業です。例えば、移動平均は一般的に5期間、20期間、40期間、50期間などの期間設定を利用することが多いと思いますが、もしかするとその市場には6期間、21期間、41期間、51期間などの期間設定が適しているかもしれません。期間設定を手動で変更して検証することも可能ですが、FTFX MT4の最適化機能を使えば、自動で最適な設定期間を探し出すことができます。
FTFX MT4に最初から入っている「Moving Average」EAを例にご説明します。最適化の手順は次の4ステップになります。
1. 「ストラテジーテスター」で通常のEAの検証設定を行います。
「Expert Advisor」から検証したいEAをリストから選択してください。
「通貨ペア」から検証したい通貨ペアをリストから選択してください。
「期間」から検証したいインターバルを選択してください。
「モデル」から1つを選択してください。
「Optimization」にチェックを入れてください。
2. 「Expert properties」をクリックしてください。
 
3. 「Moving Average」というウィンドウが開くので「パラメータの入力」タブをクリックしてください。「MovingPeriod」という項目が見えますが、これが移動平均の期間を指定しているパラメータです。このパラメータにチェックを入れます。そして、「スタート」に検証したい期間の一番小さい値を、「ストップ」に検証したい期間の一番大きい値を、「ステップ」に検証の刻み幅を入力します。例えば「スタート」が3、「ストップ」が21、「ステップ」が3の場合、「スタート」の3から検証を始め、次は6 、9,、12…、「ストップ」の21まで3刻みで検証を行います。最後に「OK」をクリックしてください。
 
4. 「ストラテジーテスター」に戻ったら、「スタート」をクリックしてください。最適化が終了すると「ストラテジーテスター」の下部のバーが緑色になると共に、音が鳴って最適化作業の終了を知らせます。
以上で最適化作業は終了です。最適化した結果は「Optimization Results」でリスト形式、「Optimization Graph」タブでグラフ形式、の結果を見ることができます。最適化結果には損益がプラスになった結果しか表示されないのでご注意ください。検証直後、「Optimization Results」のリスト形式の結果一覧は、損益がよい順番に並んでいますが、コラムタイトル欄をマウスでクリックすることで「Porfit factor(プロフィットファクター)」などの項目を基準に並べ替えることもできます。
 
早速、FXTF MT4に入っているEA、またはご自身のEAで試してみましょう。初期設定のパラメータよりもよい結果を出すパラメータがあるかもしれません!
1. 「ストラテジーテスター」で通常のEAの検証設定を行います。「Expert Advisor」から検証したいEAをリストから選択してください。「通貨ペア」から検証したい通貨ペアをリストから選択してください。「期間」から検証したいインターバルを選択してください。「モデル」から1つを選択してください。「Optimization」にチェックを入れてください。
2. 「Expert properties」をクリックしてください。

3. 「Moving Average」というウィンドウが開くので「パラメータの入力」タブをクリックしてください。「MovingPeriod」という項目が見えますが、これが移動平均の期間を指定しているパラメータです。このパラメータにチェックを入れます。そして、「スタート」に検証したい期間の一番小さい値を、「ストップ」に検証したい期間の一番大きい値を、「ステップ」に検証の刻み幅を入力します。例えば「スタート」が3、「ストップ」が21、「ステップ」が3の場合、「スタート」の3から検証を始め、次は6 、9,、12…、「ストップ」の21まで3刻みで検証を行います。最後に「OK」をクリックしてください。 

4. 「ストラテジーテスター」に戻ったら、「スタート」をクリックしてください。最適化が終了すると「ストラテジーテスター」の下部のバーが緑色になると共に、音が鳴って最適化作業の終了を知らせます。
以上で最適化作業は終了です。最適化した結果は「Optimization Results」でリスト形式、「Optimization Graph」タブでグラフ形式、の結果を見ることができます。最適化結果には損益がプラスになった結果しか表示されないのでご注意ください。検証直後、「Optimization Results」のリスト形式の結果一覧は、損益がよい順番に並んでいますが、コラムタイトル欄をマウスでクリックすることで「Porfit factor(プロフィットファクター)」などの項目を基準に並べ替えることもできます。 

早速、FXTF MT4に入っているEA、またはご自身のEAで試してみましょう。初期設定のパラメータよりもよい結果を出すパラメータがあるかもしれません!

2013年2月25日月曜日

FXTF MT4 が始めての方向け、「ストラテジーテスター」の「セッティング」方法

FXTF MT4でEAを検証するに当たり、まずネックになるのが「ストラテジーテスター」の「セッティング」に表示されている項目の内容を理解することです。この部分を理解してしまえば、自在にEAを検証することができるようになります。

選択リストやボタンが見えますが、実際には最低限以下の7ステップで検証前の設定は完了です。それでは順に見ていきましょう!

1. Expert Advisor – 検証したいEAをリストから選択してください。
2. Expert properties – 画面を開いたら「パラメータの入力」タブへ行き、EAが持っているパラメータ変数を変更してください。分からない場合は設定を省略可能です。
3. 通貨ペア – 検証したい通貨ペアをリストから選択してください。
4. 期間 – 検証したいインターバルを選択してください。
5. モデル – 以下の3つから1つを選択します。EAによって「Open prices only」でよいもの、より正確な結果を得るために「Every tick」が好ましいもの、が分かれます。正確な結果を得るためにはロジックがどのような注文をするのか知っている必要があります。自分で開発したEAでなければ、どのモデルだとより正確な結果が出るのか開発者に聞きましょう。
  • Open prices only :「期間」で選択したインターバルの始値を使用
  • Control points:「期間」で選択したインターバルに一番近く、短い、利用可能なインターバルを使用
  • Every tick: 利用可能な一番短いインターバルを使用
6. 日付と時間を使用 – 検証期間を指定することができますが、データ期間はこれまでチャート上で表示されたデータの範囲のみです。予めチャート上で最大限遡れる過去までマウスをスクロールしてください。マウスで遡りチャート上で表示できた最古日時を「開始日」に指定してください。
7. Visual mode –検証開始足からリアルタイムチャートで売買シグナルが執行されるように、過去の売買シグナルが執行される検証中の過程を、チャート表示します。検証結果には影響がないので、特にチェックを入れる必要はありません。

検証に必要な設定はこの7つです。ステップ1からステップ7までを行ったら、「スタート」ボタンをクリックしてください。

検証が終わると「スタート」ボタン横のバー全体が緑色になると同時に一度音がなります。音が鳴ったら、「Open chart」をクリックしてください。過去の売買シグナルが表示されたチャートが開きます。

いかがですか?それほど難しくはなかったでしょう?皆さんが持っている様々なEAで試してみてください!